ElevenLabs公式MCPサーバー。テキスト読み上げ、音声クローン、音声転写などのAI音声処理機能をサポート。
ElevenLabs MCPサーバー詳細
プロジェクト概要
ElevenLabs MCPサーバーは、ElevenLabs公式のModel Context Protocol (MCP)サーバーであり、強力なテキスト読み上げおよびオーディオ処理APIとのインタラクションをサポートします。このサーバーにより、Claude Desktop、Cursor、Windsurf、OpenAI AgentsなどのMCPクライアントは、音声の生成、音声のクローン作成、オーディオの文字起こしなどの機能を利用できます。
主要機能
主な特徴
- テキスト読み上げ(TTS):テキストを自然な音声に変換
- 音声クローン:特定の発話者の声の特徴を複製・模倣
- オーディオ文字起こし:オーディオファイルをテキストに変換
- 音声デザイン:独自の音声構成を作成・カスタマイズ
- オーディオ分離:複雑なオーディオから特定の音を分離
- 効果音生成:様々な効果音や音風景を作成
サポートされるクライアント
- Claude Desktop
- Cursor
- Windsurf
- OpenAI Agents
- その他MCPプロトコル互換のクライアント
インストールと設定
前提条件
- ElevenLabsからAPIキーを取得(無料版は月10kクレジット)
uv
(Pythonパッケージマネージャー)をインストール:curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh
Claude Desktopの設定
Claude > Settings > Developer > Edit Config > claude_desktop_config.jsonに以下の設定を追加:
{
"mcpServers": {
"ElevenLabs": {
"command": "uvx",
"args": ["elevenlabs-mcp"],
"env": {
"ELEVENLABS_API_KEY": "<ここにAPIキーを入力>"
}
}
}
}
Windowsユーザー向け: Claude Desktopで「開発者モード」を有効にする必要があります。左上のハンバーガーメニューから「Help」を選択し、「Enable Developer Mode」をクリックしてください。
その他のクライアントの設定
CursorやWindsurfなどのクライアントの場合:
pip install elevenlabs-mcp
python -m elevenlabs_mcp --api-key={{ここにAPIキーを入力}} --print
そして、出力された設定を対応するMCPクライアントの設定ディレクトリに貼り付けます。
使用例
インストール後、以下の操作を試すことができます。
- 「フィルム・ノワールの探偵のように話すAIエージェントを作成し、古典映画に関する質問に答えられるようにする」
- 「知的な古竜のキャラクターのために3種類の音声バリエーションを生成し、最も気に入った音声を音声ライブラリに追加する」
- 「この私の録音を中世の騎士のように聞こえるように変換する」
- 「動物が天候に反応する密林の雷雨の音風景を作成する」
- 「この音声をテキストに変換し、異なる話者を識別し、それぞれにユニークな音声を使用して音声に再変換する」
開発と貢献
ソースコードから実行
リポジトリをクローン:
git clone https://github.com/elevenlabs/elevenlabs-mcp cd elevenlabs-mcp
仮想環境を作成し、依存関係をインストール:
uv venv source .venv/bin/activate uv pip install -e ".[dev]"
環境変数を設定:
cp .env.example .env # .envファイルを編集してAPIキーを追加
テストを実行:
./scripts/test.sh # またはオプション付きで実行 ./scripts/test.sh --verbose --fail-fast
デバッグとテスト
Claude Desktopにサーバーをインストール:
mcp install elevenlabs_mcp/server.py
MCP Inspectorを使用してローカルでデバッグ:
mcp dev elevenlabs_mcp/server.py
ログの場所
Claude Desktop実行時のログファイルの場所:
- Windows:
%APPDATA%\Claude\logs\mcp-server-elevenlabs.log
- macOS:
~/Library/Logs/Claude/mcp-server-elevenlabs.log
技術アーキテクチャ
ElevenLabs MCPサーバーは、ElevenLabs APIの抽象化レイヤーであり、大規模言語モデルに完全なElevenLabs AIオーディオプラットフォームへのアクセスを提供します。これは、開発者にとって使いやすいローカルインターフェースとして機能し、リクエストをElevenLabsのクラウドAPIに転送します。
注意事項
タイムアウト処理: 一部のElevenLabs API操作(音声デザインやオーディオ分離など)は、完了までに時間がかかる場合があります。MCP inspector開発モードではタイムアウトエラーが発生する可能性がありますが、タスクは完了します。Claudeなどのクライアントを使用する場合は、この問題は発生しません。
パス設定:
ELEVENLABS_MCP_BASE_PATH
環境変数を追加することで、MCPサーバーが相対パスファイルを検索および出力するベースパスを指定できます。エラーシューティング: "MCP ElevenLabs: spawn uvx ENOENT"エラーが発生した場合は、
which uvx
コマンドを使用して絶対パスを確認し、設定で完全なパスを使用してください(例:"command": "/usr/local/bin/uvx"
)。
プロジェクトの価値
このプロジェクトは、AIアプリケーション開発者に以下を提供します。
- 標準化されたオーディオ処理インターフェース
- シームレスな音声合成統合
- 強力なオーディオ分析機能
- クロスプラットフォーム互換性
- エンタープライズレベルのオーディオ品質
MCPプロトコルを通じて、開発者はElevenLabsの高品質なオーディオ処理機能を様々なAIアプリケーションに簡単に統合でき、オーディオ関連機能の開発プロセスを大幅に簡素化できます。