ソフトバンク取締役会、OpenAIへの225億ドルの追加投資を承認、企業再編の条件付き

October 27, 2025
SoftBank, OpenAI
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概要

ソフトバンクグループの取締役会は、AIスタートアップのOpenAIに対し、総額300億ドルの投資計画を完了するため、225億ドルの追加投資を承認した。この資金の支払いは、OpenAIが企業再編を完了し、営利法人へ転換すること、そして将来的な株式公開(IPO)への道を開くことを条件としている。


米国のテクノロジーニュースサイト「The Information」が10月26日(米国東部時間)に報じたところによると、ソフトバンクグループの取締役会は、OpenAIへの225億ドルの追加投資を承認した。これは、同グループがOpenAIへの300億ドルの投資コミットメントを完了するための2回目の資金となる。同報道は、関係者の話として、この重要な投資決定を明らかにした。

投資の背景とタイムライン

今年4月中旬、ソフトバンクはOpenAIに対し、初回として100億ドルの投資に合意し、12月には300億ドルの追加投資を計画していた。この追加資金は、OpenAIが今年4月に発表した総額410億ドルの資金調達ラウンドに組み込まれる予定だ。

追加条件と再編要件

ソフトバンクの取締役会がこの資金の支払いを承認したことには、重要な前提条件が付帯している。それは、OpenAIが今年末までに企業再編を完了し、営利法人へ転換することだ。ソフトバンクは以前、OpenAIの再編が成功しなかった場合、投資額を200億ドルに引き下げると述べていた。

戦略的意義

今回の追加資金はOpenAIにとって極めて重要であり、AIモデルの学習と運用にかかる増大するコストの支払いに充てられる。もし完了すれば、これはAIスタートアップ企業史上最大規模の単一投資の一つとなるだろう。これは、急速に拡大するAI分野におけるソフトバンクの積極的な展開を浮き彫りにする。

巨額の資金需要に直面しているにもかかわらず、同社は投資家を惹きつけることに苦労していない。OpenAIは最近、投資家が5000億ドルの評価額で従業員から株式を購入するよう手配し、これにより、同社は世界で最も評価額の高いスタートアップ企業となった。

関連プロジェクトの進捗

先月、OpenAI、Oracle、ソフトバンクは、「Stargate」プロジェクトを推進するため、米国に5つの新しいAIデータセンターを建設する計画を発表した。このプロジェクトは最大5000億ドルの投資が見込まれ、規模は10ギガワットに達し、最初のAIデータセンターはテキサス州アビリーン市に建設される予定だ。

各社のコメント

ソフトバンクとOpenAIは、コメント要請に対し、現時点ではすぐには応じていない。