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llama.cppは、高性能と低リソース消費を目指して、純粋なC/C++で記述されたLLaMAモデル推論エンジンです。
MITC++llama.cppggml-org 84.2k Last Updated: August 07, 2025
llama.cpp
プロジェクトアドレス: https://github.com/ggml-org/llama.cpp
概要
llama.cpp
は、完全に C/C++ で記述された LLaMA (Large Language Model Meta AI) モデルの推論エンジンです。その目標は、高性能、低リソース消費を実現し、CPU や GPU を含む様々なハードウェアプラットフォームに容易にデプロイできるようにすることです。
プロジェクトの目標と特徴
- 純粋な C/C++ 実装: Python ランタイムへの依存を避け、デプロイの複雑さを軽減し、パフォーマンスを向上させます。
- 高性能: 最適化されたアルゴリズムとデータ構造を通じて、ハードウェアリソースを最大限に活用し、高速な推論を実現します。
- 低リソース消費: メモリと計算リソースが限られたデバイス向けに最適化されており、モバイルデバイスや組み込みシステムなどのプラットフォームで実行できます。
- クロスプラットフォーム: x86、ARM、macOS、Linux、Windows など、様々なオペレーティングシステムとハードウェアアーキテクチャをサポートします。
- 使いやすさ: シンプルな API とサンプルコードを提供し、開発者が自身のプロジェクトに統合しやすくします。
- 活発なコミュニティ: 大規模なユーザーコミュニティと活発な開発者コミュニティを持ち、プロジェクトを継続的に改善および完成させています。
- 多様な量子化手法のサポート: 4-bit, 5-bit, 8-bit など、多様な量子化手法をサポートし、モデルサイズとメモリ消費をさらに削減すると同時に、可能な限りモデル性能を維持します。
- Metal API (macOS) のサポート: Apple デバイスの Metal フレームワークを最大限に活用し、GPU アクセラレーションを実現します。
- CUDA (Nvidia) のサポート: CUDA フレームワークを利用して、Nvidia GPU 上で高速化を実現します。
- OpenCL のサポート: OpenCL フレームワークを利用して、AMD GPU 上で高速化を実現します。
- 継続的な更新: プロジェクトは積極的にメンテナンスされ、新機能の追加とパフォーマンスの最適化が継続的に行われています。
主な機能
- モデルのロード: LLaMA モデルの重みファイルのロードをサポートします。
- テキストの前処理: テキストのトークン化、エンコードなどの前処理機能を提供します。
- 推論: LLaMA モデルの推論プロセスを実装し、テキストを生成します。
- 量子化: モデルを量子化し、モデルサイズとメモリ消費を削減することをサポートします。
- API: C/C++ API を提供し、開発者が自身のプロジェクトに統合しやすくします。
- サンプル: サンプルコードを提供し、
llama.cpp
を使用して推論を行う方法を示します。 - コマンドラインツール: コマンドラインツールを提供し、ユーザーがテストとデバッグを容易に行えるようにします。
使用シーン
- ローカルデプロイ: ローカルコンピュータまたはサーバーに LLaMA モデルをデプロイし、オフライン推論を実現します。
- モバイルデバイス: モバイルデバイス上で LLaMA モデルを実行し、スマートアシスタント、テキスト生成などの機能を実現します。
- 組み込みシステム: 組み込みシステムで LLaMA モデルを実行し、スマートホーム、スマートロボットなどの機能を実現します。
- 研究: LLaMA モデルの性能、最適化手法などを研究するために使用します。
优势
- 性能: 純粋な C/C++ 実装であり、Python 実装よりも優れた性能を発揮します。
- リソース消費: 低リソースデバイス向けに最適化されており、メモリ消費が少ないです。
- 容易なデプロイ: Python ランタイムを必要とせず、デプロイが簡単です。
- 柔軟性: 様々なハードウェアプラットフォームとオペレーティングシステムをサポートします。
- コミュニティサポート: 活発なコミュニティが技術サポートと支援を提供します。
劣势
- 開発難易度: C/C++ の開発難易度は比較的高いです。
- エコシステム: Python エコシステムと比較して、C/C++ エコシステムは比較的小さいです。
- モデル形式: LLaMA モデルを
llama.cpp
がサポートする形式に変換する必要があります。
始め方
- リポジトリのクローン:
git clone https://github.com/ggml-org/llama.cpp
- 依存関係のインストール: オペレーティングシステムとハードウェアプラットフォームに応じて、必要な依存関係をインストールします。
- コンパイル:
make
コマンドを使用してプロジェクトをコンパイルします。 - モデルのダウンロード: LLaMA モデルの重みファイルをダウンロードし、
llama.cpp
がサポートする形式に変換します。 - サンプルの実行: サンプルコードを実行し、LLaMA モデルの推論プロセスを体験します。
まとめ
llama.cpp
は非常に有望なプロジェクトであり、LLaMA モデルを様々なハードウェアプラットフォームにデプロイする可能性を提供します。ローカルまたはリソースが限られたデバイスで LLaMA モデルを実行する必要がある場合、llama.cpp
は良い選択肢です。