Home
Login

llama.cppは、高性能と低リソース消費を目指して、純粋なC/C++で記述されたLLaMAモデル推論エンジンです。

MITC++ 81.7kggml-org Last Updated: 2025-06-14

llama.cpp

プロジェクトアドレス: https://github.com/ggml-org/llama.cpp

概要

llama.cpp は、完全に C/C++ で記述された LLaMA (Large Language Model Meta AI) モデルの推論エンジンです。その目標は、高性能、低リソース消費を実現し、CPU や GPU を含む様々なハードウェアプラットフォームに容易にデプロイできるようにすることです。

プロジェクトの目標と特徴

  • 純粋な C/C++ 実装: Python ランタイムへの依存を避け、デプロイの複雑さを軽減し、パフォーマンスを向上させます。
  • 高性能: 最適化されたアルゴリズムとデータ構造を通じて、ハードウェアリソースを最大限に活用し、高速な推論を実現します。
  • 低リソース消費: メモリと計算リソースが限られたデバイス向けに最適化されており、モバイルデバイスや組み込みシステムなどのプラットフォームで実行できます。
  • クロスプラットフォーム: x86、ARM、macOS、Linux、Windows など、様々なオペレーティングシステムとハードウェアアーキテクチャをサポートします。
  • 使いやすさ: シンプルな API とサンプルコードを提供し、開発者が自身のプロジェクトに統合しやすくします。
  • 活発なコミュニティ: 大規模なユーザーコミュニティと活発な開発者コミュニティを持ち、プロジェクトを継続的に改善および完成させています。
  • 多様な量子化手法のサポート: 4-bit, 5-bit, 8-bit など、多様な量子化手法をサポートし、モデルサイズとメモリ消費をさらに削減すると同時に、可能な限りモデル性能を維持します。
  • Metal API (macOS) のサポート: Apple デバイスの Metal フレームワークを最大限に活用し、GPU アクセラレーションを実現します。
  • CUDA (Nvidia) のサポート: CUDA フレームワークを利用して、Nvidia GPU 上で高速化を実現します。
  • OpenCL のサポート: OpenCL フレームワークを利用して、AMD GPU 上で高速化を実現します。
  • 継続的な更新: プロジェクトは積極的にメンテナンスされ、新機能の追加とパフォーマンスの最適化が継続的に行われています。

主な機能

  • モデルのロード: LLaMA モデルの重みファイルのロードをサポートします。
  • テキストの前処理: テキストのトークン化、エンコードなどの前処理機能を提供します。
  • 推論: LLaMA モデルの推論プロセスを実装し、テキストを生成します。
  • 量子化: モデルを量子化し、モデルサイズとメモリ消費を削減することをサポートします。
  • API: C/C++ API を提供し、開発者が自身のプロジェクトに統合しやすくします。
  • サンプル: サンプルコードを提供し、llama.cpp を使用して推論を行う方法を示します。
  • コマンドラインツール: コマンドラインツールを提供し、ユーザーがテストとデバッグを容易に行えるようにします。

使用シーン

  • ローカルデプロイ: ローカルコンピュータまたはサーバーに LLaMA モデルをデプロイし、オフライン推論を実現します。
  • モバイルデバイス: モバイルデバイス上で LLaMA モデルを実行し、スマートアシスタント、テキスト生成などの機能を実現します。
  • 組み込みシステム: 組み込みシステムで LLaMA モデルを実行し、スマートホーム、スマートロボットなどの機能を実現します。
  • 研究: LLaMA モデルの性能、最適化手法などを研究するために使用します。

优势

  • 性能: 純粋な C/C++ 実装であり、Python 実装よりも優れた性能を発揮します。
  • リソース消費: 低リソースデバイス向けに最適化されており、メモリ消費が少ないです。
  • 容易なデプロイ: Python ランタイムを必要とせず、デプロイが簡単です。
  • 柔軟性: 様々なハードウェアプラットフォームとオペレーティングシステムをサポートします。
  • コミュニティサポート: 活発なコミュニティが技術サポートと支援を提供します。

劣势

  • 開発難易度: C/C++ の開発難易度は比較的高いです。
  • エコシステム: Python エコシステムと比較して、C/C++ エコシステムは比較的小さいです。
  • モデル形式: LLaMA モデルを llama.cpp がサポートする形式に変換する必要があります。

始め方

  1. リポジトリのクローン: git clone https://github.com/ggml-org/llama.cpp
  2. 依存関係のインストール: オペレーティングシステムとハードウェアプラットフォームに応じて、必要な依存関係をインストールします。
  3. コンパイル: make コマンドを使用してプロジェクトをコンパイルします。
  4. モデルのダウンロード: LLaMA モデルの重みファイルをダウンロードし、llama.cpp がサポートする形式に変換します。
  5. サンプルの実行: サンプルコードを実行し、LLaMA モデルの推論プロセスを体験します。

まとめ

llama.cpp は非常に有望なプロジェクトであり、LLaMA モデルを様々なハードウェアプラットフォームにデプロイする可能性を提供します。ローカルまたはリソースが限られたデバイスで LLaMA モデルを実行する必要がある場合、llama.cpp は良い選択肢です。

すべての詳細は、公式サイトで公開されている情報をご確認ください (https://github.com/ggml-org/llama.cpp)